2008年5月21日水曜日

Visual Studio による、最も簡単なインストーラの作成方法

Visual StudioでWindows Installer形式のインストーラが作れることは知っていたのだが、いざググってみると、「初めの一歩」とも言える基本的なインストーラの作り方が書いてあるものがなかなか見つからずうんざりした。

上位ヒットした中ですぐれていたのがこちら↓だ。
「Windows Installer 入門」
http://homepage1.nifty.com/takuhiro/technique/programming/vsinstaller/

残念ながら2000年頃の情報なので、少々古い。
Visual Studio 2005 による情報として、ここにまとめておきたい。


最も簡単なインストーラは、次の仕様とする。

・自分のアプリケーションと関連ファイルを、ターゲットマシンにコピーする。
・プログラムメニューにアプリケーションのショートカットを作る。
・コントロールパネルの「プログラムの追加と削除」からアンインストールできる。


ちなみに、Windows Installerは Windows98 などの古いOSでも動作するようなのだが、インストーラを動作させるために別途Windows Installerモジュールをインストールしなければならない。
なので、インストール対象OSはWindows 2000 Professonal SP3以降、XP、Vistaに限定する。
(そろそろWindows98系は捨てても良いと思うし)


1.インストーラ用プロジェクトの作成

Visual Studio 2005を起動し、インストーラ用のプロジェクトを作る。
開発中のアプリケーションの「ソリューション」に、インストーラプロジェクトを追加して管理する方法もあるようだが、「最も簡単なインストーラ」を示したいので、今回は単独で作ることにする。

[ファイル]---[新規作成]---[プロジェクト]メニューを選択する。

「新しいプロジェクト」ダイアログが出るので、左側ツリーの「その他のプロジェクトの種類」「セットアップと配置」を選ぶ。
右側の「セットアッププロジェクト」を選ぶ。
画面下部の「プロジェクト名」「場所」は任意。ここでは例えば "HogeApp" としてみる。



2.インストールするファイルを登録する

「アプリケーション フォルダ」を右クリック。[追加]---[ファイル]メニューを選択する。
インストールしたいファイル、つまり自分のプログラムのファイルを選択してOKする。
「アプリケーション フォルダ」という場所は、インストール先のマシンで指定された、アプリケーションのコピー先フォルダとなる。

サブフォルダを作ってその中にサンプルデータ等を入れたい場合は、「アプリケーション フォルダ」を右クリックし、[追加]---[フォルダ]でサブフォルダを作り、そのサブフォルダを右クリックして[追加]---[ファイル]メニューで追加したいデータファイルを指定すれば良い。



3.プログラムメニューにショートカットを登録する

さきほど登録したプログラムのファイルを右クリック。
例えばプログラムファイルが "HogeApp.exe" ならば、[HogeApp.exeへのショートカットを作成]メニューを選択。
その場所にショートカットができるので、F2キーを押して好きな名前に変更しておく。

これを、「ユーザーのプログラムメニュー」にドラッグ&ドロップすれば良い。



4.インストーラ実行モジュールをビルドする

[ビルド][ソリューションのビルド]メニューでビルドする。
すると、HogeApp.msi と setup.exe が出来上がる。
setup.exe を実行すれば、インストールできる。

自動的に、コントロールパネルの「プログラムの登録と削除」にも載る。

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